この区別が重要な理由
『鬼滅の刃』の聖地を検索すると、長いリストが同じ確からしさで並びます。同じではありません。 公式の資料に名前が出ている場所もあれば、ファンが気づいて広まった結びつきもあります。
どちらも訪れる価値はあります。ただ、そのために国内を長距離移動するなら、どちらのために移動しているのかは知っておくべきです。
公式の資料に記載があるもの
雲取山(埼玉・東京の境)
公式ファンブック が、主人公の家族が暮らした山のモデルとして雲取山を挙げています。推測ではなく出典が示されている、唯一の場所です。
ただし性質をはっきりさせておきます。雲取山は東京都の最高峰で、山頂までは 片道数時間の本格的な登山 です。車で行ける展望台ではありません。登山靴、水、天候の確認が必須です。登らずに雰囲気だけ求めるなら、麓の奥多摩の谷でも風景は得られます。
ファンによる特定(公式の発表ではないもの)
以下はファンが作品と結び付けた場所です。説得力のあるものが多く、受け入れている施設もありますが、いずれも公式の発表ではありません。
大川荘(福島・芦ノ牧温泉)
会津若松の南にある温泉旅館。中央の吹き抜け — 高く抜けた空間の中空に舞台が浮かび、各階がそれを取り囲む構造 — が、無限城のモデルとして広く言われています。
ここは営業中の旅館であり、観光施設ではありません。 吹き抜けは館内です。見たいなら宿泊か日帰り入浴を予約してください。ロビーを撮りに立ち入るのではなく。日帰り入浴は時間帯が限られるので事前確認を。
ここに挙げた場所の中で、唯一「泊まれる」場所です。
あしかがフラワーパーク(栃木)
藤のトンネル が、最終選別の藤に覆われた山のモデルとされています。JRの専用駅があり、東京から約90分です。
時期がすべてです。藤の季節は 4月下旬から5月。それを外すと、視覚的な結びつきがまったくない別の公園になります。
宝満宮竈門神社(福岡・太宰府)
主人公と同じ 「竈門」 の名を持ちます。作者が福岡出身であること、この山にゆかりのある修験者の装束の市松模様なども根拠として挙げられます。
独自の長い歴史を持つ現役の神社で、福岡から30分。どのみち行くであろう太宰府天満宮と自然に組み合わせられます。
八幡竈門神社(大分・別府)
こちらも 「竈門」 の名を持ち、鬼が一夜で百段の石段を築くはずが一段足りなかった、という伝説が伝わります。作品よりはるか以前からの話です。
静かで、別府の温泉旅に収まります。
作中にそのまま出てくる場所
浅草(東京)
モデルでも推測でもなく、作中で最もはっきり登場する街そのものです。19時以降 に行ってください。店が閉まり、ライトアップされた境内が静かになる。その組み合わせが、この街で最も作品に近い光景です。
公式グッズは電車1駅の東京ソラマチ、ジャンプショップにあります。
旅程の組み方
4つの地方に散っているので、現実的には「いま自分がどこにいるか」で選ぶことになります。
- 東京: 浅草。山に1日使えるなら雲取山
- 東北・福島: 大川荘に1泊
- 関東の日帰り: あしかが。ただし藤の季節限定
- 九州: 竈門神社2社を、福岡・別府と合わせて
ひとつだけお願い
このうち2つは現役の神社で、1つは宿泊客を迎える営業中の宿です。作品より前から存在し、これからも続きます。神社では通常の参拝作法で、旅館はセットではなく事業として扱ってください。
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